ごあいさつ
40年以上前の私がまだものごころがつくかつかないかの頃、自宅で曽祖父が亡くなったことをぼんやりと覚えています。そして小学生の頃、同じように曾祖母が自宅で亡くなりました。このように昔は自宅で最期を迎えるのがごく普通のことでした。
しかし医療の発達と病院機能の充実に伴い1978年についに自宅より病院で亡くなる方が多くなり、現在では80%以上の方が病院で最期の時間を過ごされているのが現状です。
このような中、病院が本来の機能を発揮するために厚生労働省が舵を切りました。2006年に在宅療養支援診療所(在宅医療を提供する診療所)が法整備され、以降全国的に在宅医療が広がり始めました。
秋田県では2007年に秋田市で秋田往診クリニックが在宅医療専門のクリニックとして開設され、私は2011年より勤務していました。しかし私の生まれ育った大曲・横手地域の高齢化率は日本一といってもよく、医師不足もあり在宅医療がなかなか推進できない状態でした。そこで高齢化最先端の地域でこそ在宅医療の充実が必要と考え、自分の経験を活かそうと思い「みさと在宅診療所」を開設いたしました。
通院困難の方やがん末期の方が、住み慣れた自宅で最期まで暮らせるように医療面からサポートさせていただきます。
院長 佐藤 浩平